サインバルタの血中濃度最大時間や半減期、持続時間を知る

 

サインバルタの血中濃度最大時間と半減期は、統計データから信頼できる数値が出ています。

 

血中濃度最大時間(Tmax)

半減期(t1/2)

約8時間

約13時間

 

※服用してから効果が半分になるまでの時間は約21時間
参考ページ:サインバルタ添付文書

 

血中濃度最大時間については約8時間程度で、医薬品としては結構遅い部類に入ります。半減期も服用してから20時間以上あるので、朝に服用すると次の日の朝まで十分効力が保たれることになります。

 

そのため、サインバルタについては1日1回の服用で十分効果を維持できます。

 

服用タイミングのズレに注意!

 

サインバルタの半減期は20時間程度あるので、1日1回の服用で効果は持続します。しかし、それでもサインバルタの服用タイミングがズレてしまうと血中濃度を保つことができなくなるおそれがあります。例えば1日目は朝、2日目は夜、3日目に飲み忘れという形で、自分の都合でいい加減にタイミングをずらしてしまうと、サインバルタの血中濃度が足りない時間帯が出てくることになってしまいます。なので、いったんサインバルタの服用タイミングを決めたら、その後はずっとタイミングを継続する必要があります。

 

用事があるときの対応とは

 

仕事や遊びで外出する際、サインバルタの服用が忘れがちになります。もし出かける場合は、いつもサインバルタを持ち歩いて、飲み忘れしないような対応が必要です。

 

基本的には朝1回の服用なので、日帰りの場合はあまり忘れないかもしれません。しかし、1泊以上の旅行の場合は、必ず旅行先での服用となります。そうなるとどうしても服用を忘れやすいので、注意が必要です。例えばスマートフォンのアプリなどで服薬スケジュールをつけられるものがあったりするので、そういった「思い出させてくれるツール」を活用するのがおすすめです。

 

肝障害・腎障害の血中濃度

 

医薬品は体に入ると自然に代謝・分解されて、排泄されることになります。そのおかげで、血中濃度はだんだん下がります。もし血中濃度が下がらなければ、症状がよくなったのに体内に医薬品が残り続けることになり、副作用が継続したりなどさまざまな問題が起こります。

 

サインバルタは肝臓で代謝され、主に腎臓で排泄されます。そのため、サインバルタの血中濃度を下げるために、肝臓と腎臓の両方が働くことになり、負担もかかります。

 

中等度の肝硬変を有する患者においては健康成人と比べてCmax には有意な差は認められなかったが,AUC は約 5 倍に増大し,T1/2 は約 3 倍に延長し,それぞれ有意差が認められた 6)。

高度の腎障害患者においては健康成人と比べて T1/2 には有意な差は認められなかったが,Cmax 及び AUC はいずれも約 2 倍に増大し,それぞれ有意差が認められた。

 

添付文書には↑の記述があります。まず肝臓障害を持っている場合、半減期が3倍に伸びるなど、血中濃度が低くなるまでの時間が伸びてしまうことがわかります。また腎障害の場合、Cmax(最大血中濃度)が2倍に増大します。

 

以上のように、肝障害・腎障害の場合は、サインバルタを服用すると血中濃度や半減期の予想がしにくくなり、効果について通常の判断ができなくなります。さらに、肝臓の数値が上昇するなどさまざまな副作用の影響も受けます。

 

>>副作用|離脱症状が出る場合もある

 

そのため、高度の肝障害、腎障害がある患者の場合、サインバルタの服用は「禁忌」となっており、服用することができません。

 

>>併用禁忌や注意の医薬品はある?飲み合わせまとめ