サインバルタとアルコールの併用は危険!

 

一般的に、抗うつ剤、抗不安剤、睡眠薬など、精神に関わる医薬品はアルコールは併用注意となっていることが多いです。実際、アルコールとの併用がきっかけて死亡してしまった例もあるほどです。

 

サインバルタもそれは同じで、アルコールとの併用はおすすめできません。ここでは、サインバルタとアルコール(お酒)の併用リスクについて解説します。

 

アルコールとは「併用注意」

 

サインバルタの取り扱いについては、「添付文書」から読み解くことができます。アルコールに関する記述については以下の通りです。

 

相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるので注意すること。また,肝機能が悪化する可能性がある。
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。また,過度のアルコール摂取と本剤との併用により,肝機能が悪化することがある。
参考ページ:サインバルタ添付文書

 

添付文書を見るとわかるように、サインバルタとアルコールは「併用注意」となっています。

 

主なリスクは、以下の2つです。

 

サインバルタとアルコールには両方とも「中枢神経抑制作用」があり、お互いの作用によって中枢神経抑制作用が増強される。

サインバルタとアルコールは両方とも肝臓で代謝されるため、併用すると肝臓への負担が増える。

 

まず、中枢神経が抑制されると

 

眠くなる、思考能力が落ちる、判断力・注意力が低下する

 

といった状態になります。ただ眠くなる程度ならよいのですが、ふらついて車に轢かれたり、転倒してケガをしたり、大事なことを忘れる、ものをなくす……といったトラブルに発展する可能性があります。

 

また、もう一つ大きいのが「肝臓への負担」です。アルコールを大量摂取し続けると肝硬変などのリスクがありますが、サインバルタを併用するとそのリスクがさらにアップしてしまうのです。

 

依存性が高まる可能性もある

 

サインバルタには一定の依存性があることがわかっていますが、アルコールもそれは同じです。アルコールは非常に依存性が高く、いったん依存症を発症すると一生治らないと言われているほどです。

 

そして、こういった依存性のあるものを併用すると、お互いの依存度を高めてしまう可能性があります。つまり、もともとアルコール依存症になるほどは飲んでいなかったとしても、サインバルタとの併用によって飲酒量が増え、アルコール依存症になってしまう……といったケースがあるのです。

 

もともと、サインバルタを服用するということは、うつ状態・うつ病などを発症している人が多いはず。その状態でアルコールを併用してしまうと、一気に依存症へ……ということがありえるのです。

 

「飲酒量はちゃんとセーブするから」という考えの人もいるはずですが、実際の飲酒量は案外セーブできないものです。であれば、初めから「サインバルタ服用中はアルコールは一切飲まない」と自分に決めごとをしたほうが無難です。

 

お酒の席を断れないときは?

 

基本的には、サインバルタとお酒は併用しないことが原則です。なので、晩酌のくせなどがあるならそれをやめるのはもちろんですが、できるだけ飲みの席にいくのも断るのがおすすめです。もし行ってしまうと、「今日は飲まない」と自分では思っていても、うっかり流れで飲酒してしまう可能性があるからです。飲みにいかなければ、少なくとも外で飲む可能性は「ゼロ」になります。それでも、どうしても断れない会食などに出席するケースはあるでしょう。そんなときは、できるだけソフトドリンクで済ませるようにしましょう。

 

睡眠薬などであれば、「睡眠薬が効いているうちは飲まない」「飲むならその日は睡眠薬を飲まない」といった柔軟な対応が可能です。しかし、サインバルタは基本的に毎日、1日1回の服用となります。そのため、サインバルタの血中濃度がなくなっているタイミングは、ほとんどありません。なので、タイミングを見極めてお酒を飲むといったことはできません。

 

「ほんの少しなら…」と誘惑に負けて飲んでしまうと、その後タガが外れて痛飲することになりかねません。やはり、サインバルタ服用中は硬い意思でお酒は避けるべきでしょう。