サインバルタやイフェクサー、トレドミン(SNRI)の違いを比較する

 

サインバルタはSNRIに分類されていますが、他にSNRIといえば「イフェクサー」や「トレドミン」があります。

 

ここでは、SNRI3種の違いについて様々な側面から徹底比較します。

 

目次

 

そもそも、SNRIって?

 

SNRIとは、「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」ということです。セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを選択的に阻害することで、脳内のセロトニン・ノルアドレナリン量を増やすことができます。

 

>>サインバルタ(SNRI)の作用機序

 

詳しい作用機序については、↑をご覧ください。

 

医薬品の新しさを見る

 

医薬品には、発売日があります。そのため、「新しい」「古い」の評価が可能です。同じジャンルの医薬品であれば、新しいものほど優れている傾向があり、特殊な効果があったり、副作用の面で改善されていたりします。

 

薬品名

発売日

イフェクサー

2015年(国際登場は1993年)

トレドミン

2000年

サインバルタ

2010年

 

↑はSNRIを発売日順に並べた表となります。イフェクサーは日本では2015年に発売されましたが、国際的には昔から使われていたので、SNRIとしては登場は一番早くなっています。SNRIはそれほど歴史がある医薬品ジャンルではないので、基本的には国内の登場は2000年を過ぎてからと言えるでしょう。

 

効果の強さや持続時間

 

次に見ていくのが「効果」や「持続時間」についてです。副作用などの要素を除けば、効果が強いほど症状の改善が見込めると考えてよいでしょう。

 

とはいえ、効果については評価がかなり難しいです。医薬品の作用には個人差があるので、「この医薬品が一番いい」と言うのは言えません。人によって合っている薬は違います。

 

なので、ここではあくまで統計データから見る効果の違いを見ていきます。SNRIは「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」なので、つまり「どれだけセロトニン、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害できたか」が評価基準になります。再取り込み阻害の強さは「Ki値」というもので見ることができます。

 

医薬品名

セロトニン

ノルアドレナリン

効果比率

イフェクサー

82

2480

30:1

トレドミン

151

68

1:2

サインバルタ

0.8

7.5

9:1

 

Ki値は小さければ小さいほど再取り込みを阻害しているということを示しています。セロトニン再取り込み阻害作用だけ見ても、トレドミンやイフェクサーに比べてサインバルタは非常に強い効果を持っていることがわかります。

 

トレドミンは「あまり効果がない」という評価を受けているので、しっかりと治療をする目的だと最近ではサインバルタが選択されることが多いです。イフェクサーはトレドミンに比べるとセロトニン再取り込み阻害作用は高いですが、ノルアドレナリン阻害作用がほとんどないので、SSRIのような使われ方をすることが多いようです。

 

次に持続時間ですが、これは「半減期」から推測可能です。半減期が長いほど、効果持続能力もあるということです。

 

医薬品名

半減期

イフェクサー

約15~16時間

トレドミン

約12~13時間

サインバルタ

約20時間

 

↑は各SNRIの半減期一覧となりますが、サインバルタが一歩リードしています。いずれの医薬品も半減期が12時間以上あるので1日程度は効果が持続しますが、高い効果が持続するという意味ではサインバルタに軍配が上がるでしょう。

 

副作用について比較

 

医薬品を服用する際、効果だけでなく副作用についても気になるところです。できるだけ、副作用が小さいものを選びたいはずです。

 

副作用の強さについても評価は難しく、個人差がかなり出る部分ではありますが、データ上ではある程度の比較が可能です。ここでは、「副作用の総出現率」を見てみましょう。

 

副作用の出現確率

医薬品名

副作用の総確率

イフェクサー

81.9%

トレドミン

39.3%

サインバルタ

90.2%

 

↑は各種SNRIの副作用出現率を示しています(添付文書より抜粋)。おおむね、効果が高いものほど副作用も大きいということになっています。

 

それもそのはずで、SNRIはセロトニンとノルアドレナリンを増やしますが、そのおかげで抗うつ効果があるものの、さまざまな副作用的症状が出てくるからです。

 

一例を上げると、セロトニンには「眠気」や「落ち着き」などをつかさどる作用があり、SNRIを服用することで量を増やすと、昼間に異様に眠くなったり、集中力・注意力がなくなるなどの作用が出てきます。

 

>>副作用まとめ

 

サインバルタの副作用の詳細については↑で詳しく解説しています。

 

なので、重要なのは「効果」と「副作用」のバランスを見ることです。抗うつ効果を高めたいならサインバルタを選ぶのがよいですが、そのぶん副作用のリスクが高くなるは仕方ありません。ある程度の効果で十分というなら、副作用の少ないトレドミンを選ぶなど、柔軟な選択が必要です。ここは自己判断が難しいところなので、初めてSNRIを使う場合は必ず医師の診察を受けましょう。

 

価格を比較

 

最後は、気になる人も多いだろう「費用」の比較をしてみましょう。どれだけ効果があっても、価格がとんでもなく高ければ手は出せません。

 

ここでは「薬価」と「個人輸入相場」の2通りで比較してみました。

 

薬価比較

医薬品名

1錠あたりの薬価

イフェクサー

265.90円(75mg)

トレドミン

50.80円(50mg)

サインバルタ

235.30(30mg)

 

薬価に関しては、トレドミンが圧倒的に安いです。サインバルタは効果が強い分さすがに価格も高くなっていますし、イフェクサーは日本では発売日が最近なので、薬価も高めです。

 

次は個人輸入の相場についてです。

 

個人輸入最安値比較

医薬品名

1錠あたりの価格

イフェクサー(ジェネリック)

約39円

トレドミン(ジェネリック)

約22円

サインバルタ(ジェネリック)

約120円

 

個人輸入相場については、海外では古参のイフェクサー、そしてもともとの価格が安いトレドミンに関しては、ジェネリックがあることもあってかなり価格は安くなっています。

 

一方サインバルタに関しては1錠あたり120円と若干高めです。ただ、SNRIは1日1錠の服用でよいので、1カ月当たりの出費にそれほど大きな差はつきません。

 

SNRI比較のまとめ

 

ここまでSNRIの「イフェクサー」「トレドミン」「サインバルタ」の比較をしましたので、まとめてみます。

 

医薬品名 効果 副作用 価格
イフェクサー ★★ ★★ ★★★★
トレドミン ★★★★★ ★★★★★
サインバルタ ★★★★★ ★★

 

効果については、サインバルタが圧倒的に強いです。次いでイフェクサー、トレドミンとなっています。

 

ただ副作用については逆転して、トレドミンがもっともマイルドです。逆に、サインバルタは副作用が結構強いので、事前の知識・準備が必要でしょう。

 

価格については大きな差はありませんが、サインバルタが若干高めとなっているのは事実です。

 

以上を考慮すると、

 

効果 → サインバルタ、イフェクサー
副作用 → トレドミン
価格 → トレドミン、イフェクサー

 

と評価してよいでしょう。それぞれの医薬品の個人輸入最安値は「オオサカ堂」となります。最大箱数買うとそのぶん安く買えるほか、容量の大きなものをピルカッターでカットして使うとさらに費用を抑えることができます。

 

>>イフェクサーの最安値価格を見てみる

 

>>トレドミンの最安値価格を見てみる

 

>>サインバルタの最安値価格を見てみる